オカルトや超常現象の研究家として知られる山口敏太郎氏の監修により開催された小波のプロデュース興行。宇宙人コスプレコンテストやトークショーなども行なわれる異色の大会で、山口氏は“台湾の神様”ヤコーンについて、エジプトのファラオ(王)や七福神の福禄寿など頭が大きかったり顔が長かったりする長頭種は古代の支配者層であり、ヤコーンは最古の台湾に降り立ったエイリアンであると主張。現代の千葉県銚子市に生まれた藤ヶ崎矢子は神精(しんせい)を宿しており、人間のふりをして生活しているという持論を展開する。
UFOアイドル・藍上(あいがみ)さんと小波が「ベントラ~、ベントラ~」とUFOを呼ぶための呪文を唱え始めると、そこに葛西純と矢子が襲いかかって試合がスタート。しばらくすると上空から宇宙人が降臨し、葛西&矢子サイドとして試合に参加する。さまざまな種目による対決が行なわれ、最後は葛西のパールハーバー・スプラッシュから矢子もダイビング・ボディープレスで続いて小波から3カウントを奪取。試合後は宇宙人の引退セレモニーが行なわれ、選手たちと観客全員で外に出ると「ベントラ~、ベントラ~」で大団円となった。
小波プロデュース興行『THE 4TH KIND~山口敏太郎監修~』
◆1月27日(金)東京・新木場1st RING(19:30)
観衆未発表
▼60分3本勝負
葛西純&藤ヶ崎矢子with宇宙人(2-1)小波&宮本裕向
[1]小波(7分14秒/リングアウト)宇宙人
[2]葛西&矢子(3分2秒/人間UFOキャッチャー成功)小波&宮本
[3]矢子(18分21秒/ヤコーンハーバー・スプラッシュ→片エビ固め)小波
※通常のプロレスルールのほかニュートラルコーナーに設置されたスイッチを押すとルーレットが回転。停止したルーレットのアイテムを使用して攻撃することができる特別ルール。2本目のみルーレットに表示された種目で対決。
★小波のコメント
「いや~葛西さんが呼んだ宇宙人がすごい役に立たなかったイメージがあります。でもホントに宇宙人来ましたね! やりたいことはやれました。でも最後、葛西さんと矢子に負けたのがすごい悔しいです。今日は勝てると思ってたので…。もっとちゃんとした宇宙人が自分の味方に付けば、きっと勝てたと思ってます」
━━今後もこのような大会をやっていきたい?
「そうですね。やっていきたい気持ちはあります。たまたま今回はUFOが見れたのでこういった試合をしたので、また何か機会があればやっていきたいなと思ってます」
━━ヤコーンは神様なのか不明なままだったが。
「でも試合前の映像を見た限りだと“それっぽいな”とも思ってしまって…もしかしたらプロレス界にいる台湾の神様かもしれないですね、ヤコーンは…。信じるか信じないかはあなた次第!」
★藤ヶ崎矢子のコメント
「なんか…今までいろんなルールの試合してきましたけど、こんなに精神的にも体的にもかなり負担があるプロレスはホントに久しぶりだなと思ってます」
━━神様なのではないかという議論がされてきたが。
「私は神様ではないですよ。たまたま似てただけだと思ってます。たまたま“化石”が私と似てるっていう、私とは一切関係がないと思ってます」
━━自分の中に神様の力が宿っていると思う?
「そんなには…どっちかっていうと尻神教の時のほうがあった気がしましたね」
━━召喚された宇宙人について。
「ビックリしたんですけど、そんなには驚く気持ちは別になかったんで。特にたいしたことはなかったなとは思ってます」
━━次回大会があったら?
「オファーがあればいつでも大丈夫なんですけど、藤ヶ崎矢子は藤ヶ崎矢子で出たいですね」
▼宇宙人コスプレコンテストは審査員と観客による投票でポイントが争われ、志月かなでさんが優勝。試合コスチュームにコーティングして臨んだ小波が準優勝。
▼葛西はデスマスクのような“ヤコーンの化石”をかざして矢子にエール。
▼地上に降り立った宇宙人だがリングに上がることができず、1本目はリングアウトで決着。
▼2本目の人間UFOキャッチャー。矢子と小波がクレーン車で吊るし上げられる。
▼宇宙人の引退セレモニー。安藤リングアナによる高速10カウントで送り出された。
▼試合後はコメント取材に応じた宇宙人。安藤リングアナは「昔、角掛(つのかけ)Xっていうのがいたんだけど、試合してみたくない?」