▼~Going!Going!~時間無制限1本勝負
高橋奈七永 vs 中島安里紗
中島「12月28日にJWPを退団しまして、年が明けて山にこもっていました。山を駆け上り川に浸かって大寒波の中、滝に打たれるという修行をしてきまして…心身ともに清められ、まさに心機一転。新たなスタートを切るにふさわしい自分になれたなと思っています。そして対戦相手の高橋奈七永…昨日も格闘技戦に参戦していて(※SEI☆ZA後楽園)それを見に行かせて頂きました。ラウェイも映像で拝見しました。すごく強くてキラキラしていて、やっぱり自分が見込んだだけのことはあるなと思いました。女子プロレス界で高橋奈七永が今1番だと思っています。だからこそ私は勝つ意味があると思いますし、どんなベルトを獲るよりもどんな賞を取るよりも、メインをもらうことよりも私は今、高橋奈七永に勝ちたい。その思いがとても強いです。そして常々、高橋奈七永は『世界一』と口にしていますが、私ももちろん1番を目指しています。やっぱりオンリーワンよりもナンバーワン。1番だけが私が求めているものです。ただ、1番というのはたった1人しかなれないと思っているので、高橋奈七永に勝つことによって必ず女子プロナンバーワンの座を手に入れたいと思っています」
奈七永「中島安里紗に見込まれた高橋奈七永です。前回の12月の大会の時に私の前に土下座して頭を下げた、その真っすぐな気持ちを1月26日のリング上で感じたいなと思いますし、よくわかってますよ! 中島安里紗は私のことが大好きなんだなと今のコメントを聞いても思いましたし、昨日もわざわざSEI☆ZAの応援に来てくれていたみたいなので。私の姿がまぶしくてしょうがないんだなっていうふうに思いますけど、その輝きで実際の試合も目がくらんでですね…3カウント聞くのは中島安里紗になると思います。私は挑戦を止めずに1番の道を自分の手で作っていきたいと思います。道を作るっていうのは怖いし、しんどいこともあるし。でも、そのぶん楽しい。ワクワクすることもいっぱいあります。私が作った道を歩きに来るのは自由です。そこを逃げないで向かってくる姿勢っていうのは私は認めたいと思うし、プロレスってののしり合ったりするだけじゃなくて心と心、体と体をぶつけ合うっていうものを、私は格闘技戦に出たりすることによって学んでいるし実感している最中なので。そういう突き進む姿っていうものをシードリングのリングでも、もっともっとお見せできるように頑張っていきたいので。この試合、ぜひ注目して見て頂けたら、その姿を見て頂けると思います」
中島「それから(リリースで)コメントを出させて頂いた時に、今30分1本勝負で発表されていると思うんですが、無制限1本勝負をお願いしたんですが…答えを今、頂ければと思います」
奈七永「私にとって時間っていうものは関係ないと思うし、30分1本だろうが無制限1本だろうが、なんの影響もないので。無制限1本勝負でやりましょう。錬それで苦しむかもしれないですが、いいですか?」
中島「当然です」
奈七永「じゃあ時間無制限1本勝負に変更します」
━━修行というのはどちらかというと内面を鍛えることが目的?
中島「どちらもですね。心身ともにですね。やっぱり今までトレーニングや練習はしてきましたけど、修行っていうのはしたことがなかったので。メンタルの部分っていうのは自分の課題でもあったので、そこを鍛え直して新たなスタートを切るのにふさわしい自分になったと思っています。どこがどう変わったかっていうのは1月26日、リングの上で証明したいと思います」
━━修行はどこで?
中島「秘境です」
━━滝に打たれている時はどんな気持ち?
中島「どんな気持ち…? 目の前に滝があるので打たれるしかないですよね?」
奈七永「いや、打たれなくてもいいでしょ別に」
中島「打たれるためにあるんでしょ?」
奈七永「滝は流れるためにある」
中島「いや、打たれるためにあるんでしょ!? 山があるから登る、滝があるから打たれるというのは人間の真理だと思います」
奈七永「どんな登山家だよ! 人生は山登りだから…オマエもその境地に来てるな! 来てる来てる!」
中島「……」
━━30分1本勝負から時間無制限になってどのように変わる?
中島「闘い方が変わるとか変わらないとかではなくて、完全決着をつけたいということですね。ドローとかっていうことはありえないと思っているので。もちろん時間は気にせず決めに行きますけど(時間切れによる)ドローだとかはないということですね。徹底的に身を削って闘っているので、ギリギリのとこでやっていきたいなっていうのがあります」
奈七永「たとえばラウェイだったら2分4ラウンド、昨日のSEI☆ZAだったら3分3ラウンド。その限られた時間の中で結果を出すっていうふうに、追い込まれるじゃないですけど、“今、勝たなきゃダメだ”、“ここで倒さなきゃ”っていう、どんどん集中力が増していったっていう経験をここ最近しているところなので。時間無制限になったところで“その感覚を忘れちゃいけない”っていうふうにしか思わないのでホントに時間は関係ないですね。終わらない闘いはないですし、私がバシっとKOしてやってもいいんじゃないかなって思ってます」
━━修行による中島の進化を警戒する?
奈七永「警戒も何も、私が全部歩んできた道なんで…。滝は打たれたことない。滝は流れるもんだと思ってたんで。自分もケガで欠場したりとかして、レスラーが試合できないって1番ゼロになってしまうというか、精神的に修行が必要だと思って座禅を組みに行ったりとか、そういうことはしているので。そういうところに気付いたのかな、コイツはっていう。すべてが私の後を歩いてるなっていう感覚ですね」
中島「必ず勝って一歩でも二歩でも高橋奈七永の先を歩いて、“あぁ私も滝に打たれたい”と、必ず思わせたいと思います」
奈七永「(小声で)滝、大事かな…?」