3ヶ月ぶりの唯我自主興行『バトスカフェ』。今大会はステージ席に金屏風が置かれ、恒例となっている唯我の落語からスタート。観客の投票によって決められた演目は『お菊の皿』だった。第3試合の女子のタッグマッチは若手3人に藪下が入る異色カード。大晦日以来の対戦となるSareeeと優華が激しい攻防で会場を沸かせるが、最後は藪下が矢子をフォール。Sareeeと優華は試合後もつかみ合いとなり、優華はSareeeが差し出した手を振り払ってリングを下りた。
セミファイナルの女子・女装・怪奇派が集った6人タッグマッチは、怨霊のエクトプラズムが小仲に誤爆したところをすかさず丸め込んだジャガーがフォール勝ち。リング上が白く霞む中で勝ち名乗りを受ける。メインでは唯我が忍と一騎打ち。今回も男子選手を相手に真っ向勝負を展開するが、最後はシューティングスタープレスと同形の技で忍が快勝。マイクを持った忍は「僕はキャリア11年ですけど、ずっと唯我さんと練習したり試合したりしています。唯我さん、こうやってあなたが男性からも逃げずデスマッチからも逃げず、ここまでのレスラーになったことを僕はすごいと思います」と唯我を賞賛。唯我は「そんなマジメなことを言われると困っちゃうんだけど…いろんな団体でいろんなキャラをやらせていただいて、666ではヨゴレ路線まっしぐらで…でも自主興行ではそういう色を抜きでガッツリ渡りあえたことがすごく嬉しくて。またそういう先輩とか後輩とかと当たって、やっていきたいと思います」と返答した。
唯我自主興行『バトスカフェ~板橋大会~』
◆3月6日(日)東京・板橋グリーンホール(17:30)
観衆135人
▼第3試合・30分1本勝負
○藪下めぐみ&優華(14分22秒/やぶヘビ固め)Sareee&●藤ヶ崎矢子
▼セミファイナル・45分1本勝負
○ジャガー横田&雫有希&寧々∞D.a.i(15分14秒/横入り式エビ固め)アイガー&怨霊&●小仲=ペールワン
▼メインイベント・60分1本勝負
忍(15分30秒/S・E・X→片エビ固め)唯我
★優華のコメント
「いろんなことにムカつきましたね。自分の弱さにも、試合終わって疲れ切って立ち上がれないで、立ち向かう強さがなくてSareeeさんに…。自分にもムカつきましたしタッグなんでどっちが取ろうとも、Sareeeさんが直接フォールを取られてなかったとしても、負けは負けなので。負けを認めてもらいたいなぁって感じでしたね。大晦日よりは距離はだんだんと、ゆっくりでも縮められてると自分は思ってます。スタミナと、その時の自分の気持ちに勝つ力が欲しいですね。最大の目標は自分を超すことなので。自分との闘いだと常に思うので」
★Sareee&藤ヶ崎矢子のコメント
Sareee「すごい楽しかったです! 優華選手とアイスリボンの年末の後楽園ホールでシングルマッチやらせて頂いて、その時に“女子プロレス界の未来は譲らない”ってあっちからそう言われて、自分もそれに気づかされたというか。“こちらこそ負けてらんないよ!”っていう。でも、こんなにすごい勢いのある子がアイスリボンにいると思わなかったので、すごい自分嬉しくて。もちろん絶対負けない自信はあるので。前回当たったときは“エルボーとかも強い”って聞いてたんですけど、なんかそんなことなくて。でも今日はやっても退かない…そんな選手って自分が当たってる中で、そんなにいなくて。あの優華のエルボー…すごかったですね。すごい楽しかったです」
矢子「Sareeeさんとの初タッグだったんですけど、ちょっと緊張があったんですけどメチャクチャ楽しかったですね。優華ともつい最近、対戦したばっかだったんですけど1つ1つのエルボーがものすごく効いたっていうことと、藪下さんはメチャクチャ怖かったです(苦笑)」
Sareee「(矢子について)最近すごい頑張ってて、またぜひ機会があったら組みたいですね」
矢子「はい、お願いします」
━━優華は「大晦日よりも差は縮まっている」と言っているが。
Sareee「大晦日のときよりも勢いは感じられました。すごい向かってきて。でも“オマエじゃ勝てるわけねぇだろ”っていう感じで押しつぶしました(笑)。またシングルでもタッグでもやりたいです!」