1年ぶり2度目の開催となるJWPとディアナの合同興行。両団体の選手がシャッフルされた異色のカードがラインナップされた。入場式では勝愛実とSareeeがあいさつを務め、勝は「私はメインでSareeeとタッグを組みます。ですが私は協力をするつもりはありません。自分が1番目立って、おいしいところを全部持っていってやろうと思います」。Sareeeは「自分はいつも通り全力で闘いますので、応援よろしくお願いします!」とそれぞれ意気込みをアピール。引退ロードのラビット美兎は自身の希望により藪下めぐみと対戦。フットスタンプやジャーマンで攻め込むものの、最後はやぶヘビ固めで3カウントを奪われる。ディアナ王者の伊藤薫にライディーン鋼、藤ヶ崎矢子という3WAYマッチはJWPの2人が協力するかと思いきやチグハグとなり、セカンドロープからのフットスタンプで伊藤が鋼を押さえ込むと、矢子も上から押さえつけて伊藤の勝利をアシストした。マイクを持った矢子はボリショイに対し、「可愛い後輩の頼みだからってGAMIさんに言って頂けませんでしょうか?」と改めて夏すみれとのワンマッチ興行を要求。ボリショイは発売されたばかりのJWP2017年卓上カレンダーを10セット売ったらGAMIと交渉するという条件を突きつけた(※休憩時間にノルマを達成)。
下田美馬&Leonと中島安里紗&ジェニー・ローズという第3試合は、下田のカカト落としからキャプチュードバスターにつないだLeonがジェニーに勝利。試合後は元AtoZという共通点を持つ3人が健闘を讃え合い、中島とLeonも握手を交わす。セミファイナルではクライシス入りのかかるKAZUKIがヒールメイク&バケツ持参というJd’時代のスタイルでジャガー横田とタッグを結成。青野敬子&中森華子という蹴撃タッグに苦戦を強いられながらも、2度目の場外戦からただ1人リング内に生還したKAZUKIがリングアウトで勝利を奪う。試合後、KAZUKIに対し「20年近くなって勝ってもおかしくない、負けてもおかしくないという位置にいる」と厳しい評価も下したジャガーだが、「今日のKAZUKIどうだったかな?」と会場のファンに問うと拍手が沸き起こる。ジャガーは「クライシスで変わるかな? やればできるよね? ちょっと力つけてもらおうか」と認め、KAZUKIが今後ディアナに出場する際にはクライシスの一員として闘うことが決定した。
メインイベントは両団体のトップである井上京子&コマンドボリショイと、Sareee&勝愛実の同期タッグが激突。連係攻撃は見せずにそれぞれが立ち向かうというスタンスで臨んだSareeeと勝だが、京子が両腕でのラリアットで2人まとめてなぎ倒すと、勝を高々を持ち上げてのパワーボムで3カウントを奪取。マイクを持った京子は「今日は合同興行ということで、また女子プロのレベルを上げていくためにもどんどん試合していきたいと思います。今日はありがとうございました!」。続いてボリショイが「ディアナさんとはこれからも切磋琢磨してお互いを高めていき、またこうして合同興行を開いていきたいと思います」と話し、ダメージが大きく先に退場した勝以外の3人で手を上げた。
JWP&ディアナ合同興行
『ピュア・ワールド女子プロレス~第2章~』
◆11月27日(日)東京・新木場1st RING(12:00)
観衆176人
▼ラビット美兎引退ロード・20分1本勝負
藪下めぐみ(11分17秒/やぶヘビ固め)ラビット美兎
▼3WAYマッチ・20分1本勝負
伊藤薫(8分15秒/ダイビング・フットスタンプ→片エビ固め)ライディーン鋼
※もう1人は藤ヶ崎矢子
▼20分1本勝負
下田美馬&○Leon(18分27秒/キャプチュード・バスター→片エビ固め)中島安里紗&●ジェニー・ローズ
▼JWP&ディアナ&CRYSIS混合タッグマッチ・20分1本勝負
ジャガー横田&○KAZUKI(16分46秒/リングアウト)●青野敬子&中森華子
▼ピュア・ワールド~スペシャルタッグマッチ・20分1本勝負
○井上京子&コマンドボリショイ(15分56秒/パワーボム→エビ固め)Sareee&●勝愛実