2ヶ月ぶりのFMW後楽園大会。第2試合は初参戦のアクトレスガールズによるタッグマッチがFMWからの査定試合として行なわれ、万喜なつみ&中野たむがブラックポテ子(安納サオリのヒールバージョン)&日里麻美と対戦。日里のカカト落としが誤爆したところをバックラッシュで押さえ込んだ万喜が勝利をあげると、飯泉コミッショナーから合格が言い渡され今後も参戦することが決定した。
極悪同盟入りを表明したミス・モンゴルはダンプ松本とともに「極悪」Tシャツで登場するも、モンゴルは黄色、ダンプは白と色違い。ラリアットからのボディープレスでミス・コハルを一蹴したダンプは「こんなんでいいんか? 待ち時間4時間だぞ?」。会場からの後押しで延長戦が行なわれ、エグい角度の逆エビ固めでコハルからギブアップを奪ったモンゴルは、「ダンプ松本が強いのか、コハルが弱すぎるか…こんなにできない子ではないはずだと思っていたけど」と首をかしげる。ダンプは「このままじゃプロレス界がダメになっちゃうだろ! オマエら下が頑張るんだろうよ!(セコンドについていたアトレスガールズに対して)オマエらもだ! レジェンドが頑張ってんだからよ、下が頑張れよ! プロレス界を盛り上げろよ!(モンゴルに)オマエは面倒見いいからずっと見てるけど、悲しくなるよな。代わりにオレがオマエを必ず目立つようにしてやるから! 一緒に極悪の黄色いTシャツが着れるようにしてやるから! もう下のことより自分が頑張れ! いつか一緒に黄色いTシャツを着て、ZAP・モンゴル・ダンプでリングに上がれる日が来るように頑張りますので、皆さん応援してください。FMWさん、また後楽園でやってください」と熱いエールを贈る。
糖尿病による右足切断、乳がんでの右胸全摘出を公表したシャーク土屋の引退セレモニー。鎖ガマを手に堂々の入場を見せた土屋は、客席からの声援に悪態をつきブーイングを要求する。コスチューム姿の長与千種がサプライズでリングに上がると、土屋が有刺鉄線スティックでの一撃から押さえ込んで最後の3カウントを奪取。FMWのメンバーや平成裁恐猛毒GUREN隊のOG、プロレスに反対していた両親もリングに上がると、土屋は「ありがとう」と感謝を述べた。(詳細は後日、誌面にて)
超戦闘プロレスFMW
◆11月24日(木)東京・後楽園ホール(18:30)
観衆900人
▼第2試合 アクトレスガールズ提供試合・30分1本勝負
○万喜なつみ&中野たむ(10分20秒/バックラッシュ)●ブラックポテ子&日里麻美
▼第4試合 FMW女子プロレス・30分1本勝負
ミス・モンゴル&○ダンプ松本(0分16秒/フライング・ボディープレス→体固め)渡辺智子&●ミス・コハル
▽延長戦
○ミス・モンゴル&ダンプ松本(4分22秒/カンバヤC)渡辺智子&●ミス・コハル
★万喜なつみ&中野たむのコメント
万喜「う~ん…“アクトレスらしさを見せたい”っていうふうに会見の時から言ってたんですけど、ちょっとイマイチ出し切れなかったなっていう後悔はちょっとあります。でも、たむちゃんと組んだのは2回目なんですけど、勝利ができたのは良かったなって思ってます」
中野「私はホントになっちゃんのことを尊敬していて、隣りでホントにいろんなことを学ばせて、闘わせて頂くことができました。自分がフォールを取ることができなかったことと、なっちゃんが言ってたように“アクトレスらしさが見せられたか?”っていうと、まだまだ至らない点がたくさんあると思いますけど…。これからもアクトレスガールズは日々上を目指して、みんなで一生懸命、切磋琢磨して成長していくので。FMWさんでももっともっといい試合が見せられるように、これからも精進していきたいと思います」
━━出し切れなかった部分とは?
万喜「そうですね、1つ1つのいま習ってるプロレスの基礎だとか、しっかりとできなかったんじゃないかな? っていうところが残念ですし。入場とかはいつも通り華やかにできたんじゃないかと思うんですけど、“一生懸命ガムシャラに”っていうところと、“華のある試合を”というのは意識してはいたんですけども、ちょっと全体的に噛み合わなかった感じがしました。ちょっとあせっちゃった感じが2人ともしたかなと思います」