残り2回となった六木での道場マッチは『アルティメット☆ぴゅあふる』(勝愛実&ラビット美兎)のプロデュース大会。第1試合では、ともに12・28後楽園でJWPを離れる中島安里紗と美兎が最後のシングルマッチ。丸め込みの応酬を制した中島の勝利に終わると、試合後は2人とも笑顔で握手を交わす。第2試合は4選手がそれぞれ勝と美兎のコスチュームで登場。勝が選んだ5つのルールから抽選が行なわれ、コマンドボリショイ&中森華子は2フォールカウントで負け、Leon&藤ヶ崎矢子はロープエスケープが認められないという条件が課される。4人が勝と美兎の技や動きを真似ながら試合が進み、中森がシャイニング・ウィザードからビクトリーAクラッチにつないで矢子からギブアップを奪った。
メインイベントは勝&美兎が『WANTED'14』KAZUKI&ライディーン鋼とタッグ初対決。15分時間切れに終わると勝がマイクで延長戦を要求し、試合中に丁寧な言葉を使わないとお仕置きされる名物ルールでの再戦が決定。勝の強い希望により、売店の手伝いで来ていた日向あずみさんがハリセンを手にリングに上がった。ビシバシとハリセンの乾いた音を響く中、最後は勝がハリセンでの攻撃から外道クラッチで鋼から3カウントを奪取。試合後は矢子がマイクを持ち、大阪大会に続いてまたしても夏すみれとのワンマッチ興行をアピール。ボリショイは「GAMIにも聞いてみないと…」と返事を保留した。
第164回JWP道場マッチ
『最初で最後 アル☆ぴゅあプロデュース道場マッチ』
◆11月23日(水・祝)東京・足立区 JWP道場(13:00)
観衆85人
▼ラビット美兎引退ロード・15分1本勝負
中島安里紗(10分28秒/変形ラ・マヒストラル)ラビット美兎
▼15分1本勝負
〔チーム愛実〕コマンドボリショイ&○中森華子(11分32秒/ビクトリーAクラッチ)Leon&●藤ヶ崎矢子〔チーム美兎〕
※4人がそれぞれ勝と美兎のコスチュームを着用。プロデューサー・勝愛実が選んだ5つのルールからの抽選により、チーム愛実は2フォールカウントで負け、チーム美兎はロープエスケープが認められない変則ルール。
▼15分1本勝負
ラビット美兎&勝愛実(時間切れ引き分け)KAZUKI&ライディーン鋼
▽延長戦・丁寧語マッチ
ラビット美兎&●勝愛実(3分56秒/外道クラッチ) KAZUKI&●ライディーン鋼
※試合中に乱暴な言葉を使うとハリセンでお仕置きされる特別ルール。
★中島安里紗のコメント
「メッチャ楽しかったです。なんか、今までも事あるごとにシングルがあったというか、シングルの回数としてはけっこう多いんですけど…そういう中でも、その集大成っていうんじゃなくて、また新しいものを取り入れつつ試合ができたのはすごい楽しかったなと思いますし、美兎と闘うことはたぶんこれが最後だと思うんですけど、本当にお互い全力で闘いを楽しめたので良かったなと思います」
━━美兎の寿引退について。
「私は別に結婚がゴールだとも思ってないし…。私は女子プロレスを背負って、今は一切そういうことを考えてないので…(笑)」
★ラビット美兎のコメント
「プロデュースってことですごいバタバタで…(苦笑)。余裕がない感じだったんですけど、いつものプロデュース大会と違って隣に愛実がいてくれたんで、いつもより落ち着いてできたかなって。2試合と延長戦で正直、体はけっこうガクガクですけど、こうやって試合ができて幸せです」
━━中島戦について。
「素直に楽しかった。中島さんが退団するのは、それは中島さんの人生だし、中島さんが決めた道だから。私が別に何も言うことはないですし、私も同じ日に引退なんで…。“違う道ではあるけれど、お互い頑張りましょう”という気持ちですね」
━━メインイベントのWANTED戦は?
「WANTEDは自分が若手の頃によく絡んだりして、今日みたいに“クソババア!”とかやり合ってたんですけど、愛実とのタッグではまだやってなかったので、自分たちのプロデュースでやりたいカードを組ませてもらったって感じですね」
━━引退まで残り1ヶ月ほどになるが。
「まだそんなに実感も沸いてないんですけど、1試合1試合を大事にしていきたいなと思います」