1ヶ月ぶりのマーベラス新木場大会。入場式でいつものように1人ずつ選手が入場すると、長与がリングインした後に突然、全日本女子プロレスのテーマ曲『BEAUTIFUL CHALLENGERS』が流れ、志生野アナウンサーが「全女の実況中継アナウンサーの志生野温夫でございます!」とサプライズで登場。「84歳になりましたけども、30年前から全部、実況中継をやらせてもらいました。今日はどうか皆様、よろしくお願い致します!」と元気よくあいさつする。大喜びする長与らがでリング上にひざまづくと、志生野さんもヒザをついて握手を交わす。全女のテーマ曲に反応して一気にテンションが上がる長与、KAORU、渡辺。志生野さんは北側のステージ席に腰を下ろし“御前試合”となった。
オープニングマッチはデスバレーボムの体勢で担ぎ上げた雫有希を、頭上から丸め込んだ永島千佳世が3カウントを奪取。門倉凛は9年先輩の大畠美咲と初対決。ドロップキックや押さえ込みなど持てる技をぶつけていくも、最後はコーナー最上段からのボディープレスに力尽きる。桃野美桜は長浜浩江を相手に熱戦を展開。アンクルホールドでギブアップを迫るなど勝機も作った桃野だが、長浜が自身の頭がマットに着くほど体を反らせた逆エビ固めでギブアップ勝ち。試合後、長浜が手を差し出すが、桃野はその手を振り払って握手を拒否した。
セミファイナルでは顔の右半分にペイントを施した彩羽匠が水波綾と対戦。コーナー上での攻防を制した彩羽がカナディアン・バックブリーカーの体勢に捕らえると、助走をつけて叩きつけるランニングスリーで快勝。敗れた水波は「ウチの後輩の山下とやり合ってるから、どんなもんかと思って今日…試合したけど! 彩羽のこと、甘く見てたわ。自分と彩羽は大もとは長与千種という…親が一緒だよね? だからオマエには絶対負けたくないんだよ! でも今日のこの負けで、いま自分にないものをオマエに教えられた気がする。自分はまた彩羽にリベンジしたいです! その時は今よりも180度変わってオマエの前に立つ! 今のを何百倍にしてやり返してやる!」と宣言。彩羽は「親が一緒だからこそ自分も負けられないです。よろしくお願いします!」と受けて立つ構えを見せた。
メインイベントはKAORUvs渡辺智子というトップ対決。9月の復帰戦でマーベラスのトップに立つことを目標として掲げた渡辺が、2発目のスクリュードライバーから、前月に初公開したGO TO HELLで試合を決める。最後にマイクを持った長与は、「いろんな方から“後楽園そろそろどうですか?”とよく言われるんですけど…ここを平日に満タンにするまでは、平日にプロレスだけで満タンにするまでは、後楽園行きません。もう少し粘らせてください。本日はご来場、誠にありがとうございました!」と締めた。
『新木場大会』
◆11月22日(火)東京・新木場1st RING(19:00)
観衆未発表
▼20分1本勝負
永島千佳世(11分28秒/回転エビ固め)雫有希
▼20分1本勝負
大畠美咲(9分26秒/ダイビング・ボディープレス→片エビ固め)門倉凛
▼20分1本勝負
長浜浩江(13分24秒/逆エビ固め)桃野美桜
▼20分1本勝負
彩羽匠(16分24秒/ランニングスリー→片エビ固め)水波綾
▼20分1本勝負
渡辺智子(12分16秒/GO TO HELL→体固め)KAORU
▼前半戦終了後、長与と親交のある元ジャニーズの中村繁之さんが持ち歌を熱唱。