激震の走った後楽園ホール大会から10日。オープニングマッチでは8月より欠場していたアイビス咲蘭が、コマンドボリショイの胸を借りて3ヶ月ぶりの復帰戦。果敢にエルボーを打ち込むなど気持ちをぶつけていくが、619からヒザ立ち状態で絞めあげるストレッチプラムでボリショイがギブアップを奪った。続く第2試合では11・3後楽園で夏すみれを破った藤ヶ崎矢子による「自分の事を可愛いと思っている女子レスラーを指名して成敗していく」という新シリーズがスタート。初戦の相手は「可愛い女子レスラー代表・第一戦目に選ばれてとっても光栄です」と話す松本都。意外にもこの日が初対決だったが、矢子の猛攻を凌いだ都が変顔で腕を極めてギブアップ勝ち。「元気に生きていってね。ありがとう!」とエールを贈られた矢子は、「都さんのペースはやっぱり嫌いです(苦笑)。今日負けましたけど自分はまだ心は折れてません。次の大阪で対戦相手、もう決めてます。大阪で1番、自分のこと可愛いと思ってるヤツは…フェアリー日本橋に決まってるでしょう!! 友人でもありパートナーなんですけども、心の中では私のこと絶対アイツは笑っていると思うので、全力でつぶします!」と次週の対戦相手に指名した。
第3試合は『チーム・サファリパーク』のタッグ対決。年内でのJWP退団を発表している中島安里紗はいつもと変わらない表情で、無差別のベルトを手にしてリングイン。WANTED'14とベストフレンズがところどころで敵味方が入れ替わりつつも激しい試合を展開していく。藤本つかさがコーナー最上段からのローリング・ネックブリーカーを決めると、最後はKAZUKIがコーナーからのニードロップの連発で試合を決めた。マイクを持ったKAZUKIは「中島、JWP大好きだから辞める? 私はそのセリフ、どっかで聞いたことあるんだよね。そう、かつてのパートナー・阿部幸江!『大好きだから辞める』って言って辞めていったよ。ワケわかんないよ! 大好きなら辞めなきゃいいじゃん。まぁ。私はこの大好きなJWPで自分自身を高め、そしてJWPを上げていくよ。あと少しだけど、お互いそれぞれの道で頑張りましょう」。続いて鋼は「中島安里紗、オマエが辞めるのは勝手だよ。だけどJWPのトップとしてやってきて、私は盗むモノがある。だから短い期間だけど一緒に組んで、そこで盗ませてもらうよ。そしてJWPのトップに立ってオマエを見返してやるよ」と意気込みをアピール。2人のマイクを聞き終えた中島は無言でリングを下りた。セミファイナルはLeonが下野佐和子とシングル初対決。カウンターのスピアーからクラッチ・デ・ガオーにつないでLeonが3カウントを奪うと、試合後は再戦を誓って握手を交わした。
メインイベントは中森華子&木村響子の持つ2冠タッグ王座に『アルティメット☆ぴゅあふる』勝愛実&ラビット美兎が挑戦。互いに残りわずかとなるチームが負けられない思いをぶつけ合うが、キャリアに勝る中森&木村がダブルのキックで勝の動きを止めると、木村のゴリースペシャルに中森がコーナーからのフェースクラッシャーを合わせる合体技へ。最後は中森が鎮魂歌(レクイエム)ドライバーで美兎にとどめを刺して初防衛に成功。専用のマイクスタンドを持ち笑顔で勝ち誇った中森は、翌週の大阪大会での木村戦について「最後のシングルになると思います。全力で叩きのめすからな!」と必勝を誓った。
『FLY high in the 25th anniversary』
◆11月13日(日)東京・浅草花やしき座(12:00)
観衆123人
▼アイビス咲蘭復帰戦・20分1本勝負
コマンドボリショイ(9分21秒/ストレッチプラム・改)アイビス咲蘭
▼ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い・20分1本勝負
松本都(8分0秒/変顔式腕固め)藤ヶ崎矢子
▼スペシャルタッグマッチ・20分1本勝負
○KAZUKI&藤本つかさ(14分23秒/ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め)中島安里紗&●ライディーン鋼
▼スペシャルシングルマッチ・30分1本勝負
Leon(14分40秒/クラッチ・デ・ガオー)下野佐和子
▼JWP認定タッグ&デイリースポーツ女子タッグ選手権試合・30分1本勝負
○中森華子&木村響子(16分36秒/鎮魂歌ドライバー→エビ固め)勝愛実&●ラビット美兎
※第48代JWP認定タッグ&第21代デイリースポ-ツ認定女子タッグ王者組が初防衛に成功。