2日(水)11時15分よりシードリングが都内で記者会見を開き、3・7後楽園ホール大会に出場する選手たちが出席。高橋奈七永のあいさつからスタートし、各選手が試合に向けての意気込みを語った。なお、出席者のいなかった第1試合とセミファイナルについては奈七永が見どころを解説している。
★奈七永のあいさつ
「まず大会に関することに前に、先日ミャンマーからお届けしたのですが、日本で改めてごあいさつさせてください。2月より世志琥が弊社シーリング所属となりました。皆様いろいろお騒がせして大変申し訳ございませんでした。彼女は1度引退という形を取りましたが、私としては不本意な引退となっていました。リングで起きたことはリングで取り返すことができる、それがプロレスだと私は信じて今までやってきましたし、これからもやっていくつもりです。世志琥の気持ちがまた前を向いて、プロレスをやりたい…そういうふうに思ったのだったら、いろんなものを背負って闘っていく覚悟があるのならば、私はそれを彼女の前進と捉えてシードリングで復帰させることを認めました。皆様からさまざまなご意見を頂きますし、応援の声もたくさん頂きます。すべてはリング上で1つ1つ進んでいくこと、それがプロレスラーとしてできることだと思いますので、今後ともよろしくお願い致します」
『SEAdLINNNG~Let’s get d!!!』
◆3月7日(月)東京・後楽園ホール(19:00)
▼~OPENING POP UP!~・15分1本勝負
さくらえみ vs 小波
奈七永「さくらえみ選手は私の盟友といいますか、親友ではないんですけれども、つながりが深い選手です。でも彼女はときどきズルをします。対する小波選手は前回のシーフドリングで初めて参戦して頂いたんですけれども、非常に基本がしっかりしていて闘志みなぎる素晴らしい選手だなと思い、今回大事なオープニングマッチをお願いしたいと思いました。さくらえみ選手の上手いところとか、ずるがしこいところとか…プロレスの醍醐味でもあると思うんですけれども、その部分とフレッシュな小波選手の対決がどんなふうに映るのか? 楽しみにして頂きたい一戦です」
▼~南月たいようプロデュース・ハイスピードタッグマッチ~・20分1本勝負
コマンドボリショイ&MIZUKI vs 藤本つかさ&花月
※ハイスピードルール採用。
花月「フリーになっていろいろな団体に出させて頂いてるんですけど、なんでシードリングは私のことを呼んでくれないのか!? すごく思ってました。とある食事の席で私は南月さんに自ら売り込みました。そしてやっとオファーを頂きました。嬉しいです。ありがとうございます(笑)。試合に関してはハイスピードということで、私自身いろんなスタイルに対応できると自信を持って言えますので、そこに関しては問題ないかなとは思っているんですけども、ただ、ちょっと器用貧乏なところがありますので、このメンバーいろいろ濃いので…。負けないように花月という選手を存分にアピールしていきたいなと思っております」
藤本「ハイスピード枠常連の藤本つかさです。この試合形式は幾度となく私を困らせてきました。そしてこの試合のレフェリーは幾度となくわたしを怒らせてきました。ですが今回3回目となるので、宣言します。どんなにレフェリーがエコひいきであろうが、カウントが速かろうが、私はすべて攻略しました。バッチリでございます。なので(南月に向かって)悪徳レフェリー、覚悟してください(笑)」
MIZUKI「ハイスピードの試合に出させて頂くのが2回目なんですけど、1回目はついていくのに必死で気づいたら試合が終わってたみたいな感じだったんですけど、今回ボリショイさんと一緒に練習させて頂いて速く動くコツとか学ばせて頂けたので、振り回されるよりも振り回せるように頑張りたいと思います」
ボリショイ「今回初めてシードリングさんに出させて頂くんですけども、まず試合のルールが私まだよくわかんないんですけど、ハイスピードというテーマの中で行なわれるということで、これはおもしろそうだと思って。南月選手、引退してもこういった形で私に何かしら挑戦状を送りつけてきたんじゃないかなと思って。このメンバーを見て、このテーマを聞いて。どんなルールになるのかすごく楽しみにしてます。ちなみに私は負けませんから」
南月「まだ皆さんにはお伝えしていなかったんですけれども、ハイスピード今回で4回目となります。なので、新しいルールを作らせてもらいまして…(笑)。プロレスにはいろんなルールがありますが、ハイスピードと融合したものを作りたくて…今回は借り物のルールではなくて、ルール自体を自分がもう作ってしまおうと思いまして、その名も…ハイスピードルール!」
(笑いに包まれる中、南月がルールの詳細を説明。投げ技や打撃などで倒れている選手に対しては、ロープワークを1往復してからでないとフォールが認められない。丸め込み技については通常通りで、関節技によるギブアップも認められる。カウントはこれまで通りの高速カウントを採用)
━━新たなルールを聞いて。
花月「意味がわかりません(苦笑)。ハイスピード初めて試合を組んで頂いて、なおかつ新しいルールという…動揺してなんも言葉出てこないですけど、試合になれば大丈夫ですので…」
藤本「私はもう完璧です! すべて対応します! ウチの弱点はもしかしたら花月かもしれません。大丈夫、私がすべてやるから。絶対負けない、南月たいように!(笑)自分が1番目立ちます!」
MIZUKI「結局2回目だからといって安心ができなかったんですけど…でも丸め込みはよく使わせて頂いてるので、それで攻めようかな? って思います」
ボリショイ「私もちょっと動揺してるんですけども…そんなに私、いつも走ってないよ?(苦笑)」
南月「いや、走られてます(笑)」
ボリショイ「でも関節技もあるっていうことなので…でもやっぱり走らなきゃダメだよね?」
南月「はい!」
ボリショイ「南月がレフェリーで高速カウント…これどうしたらいいの? 3人とも速いんでしょ? あと5日ぐらいあるんで、なんとか気持ちの整理をつけて試合に臨みたいと思います」
南月「ホントに自分にとっても未知の試みなので、またこうして新たなハイスピードの世界を広げていきたいと思いますし、このメンバーがどんな世界を見せてくださるのかホントに楽しみにしてます」
ボリショイ「このルールのおもしろさをお客さんみんなに知ってもらえるように頑張ります。南月の目指す点が、今ちょっとだけ見えた(笑)」
━━攻略法は?
藤本「今まで敵に技をしようと思ってすかされてレフェリーに当たってしまったこともあったんですけど、レフェリーに行ってしまってもいいかなと思ってます(笑)」
南月「完全に戦線布告。ハイスピードでかわします(笑)」
▼~Ability sprout!~・20分1本勝負
ダイナマイト関西&井上貴子&宮崎有妃 vs Sareee&田中盟子&ビックバン・ニコル
奈七永「Sareee選手、田中盟子選手はディアナで日ごろベテランの選手たちと闘って、非常にもまれている選手です。ニコル選手はディアナに参戦していて、ディアナトリオと言っていい。ベテラン選手にどんな試合を見せてくれるのか? っていう。キャリアとか関係ないと思いますんで、普段の勢いを存分に発揮してほしいなと思っております」
ニコル「ディアナの3人で相手をぶっつぶします! 相手チームはすごくパワフルで動きがいいですけど、私たちは負けないぐらいのものを持ってるので結束して闘います。相手の中で最も闘いたいのはダイナマイト関西。真っ向勝負でレジェンドの関西に自分の力をぶつけて闘いたい。負ける気はしません」
盟子「ディアナ軍vsベテラン軍ということなんですけど、シードリングさんには3回出てるんですけど全部結果を残せてなくて、記者会見のときはメッチャ大口を叩いてていつも負けてるってみんなに言われてて…自分はそれを恥ずかしいと思わないんで、1こ前は“チョン、チョン、チョン”だったんですけど、今回は“チョン、トン、トゥー”で。関西さんがチョン、貴子さんがトン、宮崎さんがトゥーって感じで蹴とばしていきます」
Sareee「自分たちこないだ『ニノさん』って番組に出させて頂いたんですけれども、そのときもなんかベテラン勢にグチグチすっごい言われたんですよ。(※ベテランと若手に分かれて、それぞれの主張や不満をぶつけ合うトーク番組)。でも、いつも自分たちは試合でも裏でもベテランと闘ってるので、まったく怖くないんですよ。ディアナの精神の強さを見せたいと思います。感じてもらいます、3人の方には。“チョン、トン、トゥー”でいきます(笑)」
▼~BATTLE OF SEED~・30分1本勝負
堀田祐美子&水波綾 vs 朱里&山下りな
奈七永「もう見るからに熱い4人を集めました。私の熱さの師匠みたいな感じの堀田選手、水波選手はこないだシングルで初対戦したんですけども、朱里選手のキックですとか、ホントにみんな熱いです。シードリングの闘いの苗と掲げていますので、どんな闘いを見せてくれるのか自分が見たいものでもありますし、自分は試合しませんがこの人たちと試合するつもりで、この日を過ごしたいと思います。熱い闘いにな
ると思います」
▼世志琥復帰戦~Yoshiko is BACK~・30分1本勝負
高橋奈七永 vs 世志琥
世志琥「このたびはいろいろお騒がせして申し訳ありませんでした。2月からシードリングに入団させて頂き、またゼロから学ばせて頂きます。1度リセットされた自分のプロレス人生ですが、やっぱり自分はプロレスが大好きです。(しばし沈黙)たくさんの人にご心配・ご迷惑をおかけしましたが、これから自分はプロレスが大好きという気持ち、ホントにもうまっさらな気持ちなので。その気持ちをリングの上にぶつけて、女子プロレスを担う存在になっていきたいと思っております。名前も変えたので、志高く前へ前へ進んでいけるよう努力していきたいと思います。3月7日の復帰戦なのですが、自分は高橋奈七永を指名させて頂きまして、快く承諾して頂きカードが決まりました。今の自分の気持ちを真っ向から受け止めてくれるのは高橋奈七永しかいないと思っております。来てくれるお客さんにも、少しでも自分のプロレスが大好きという気持ち…自分の今、心の中にある熱いものが伝わっていけばいいなと思っております。これからシードリングで頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします」
奈七永「久々の世志琥との試合になるんですけれども…1つ世志琥に言いたいことは“高橋奈七永なら受け止めてくれる”とか甘いこと言ってんじゃねぇよ。受け止めるとか受け止めないじゃなくて、リングで目の前に立ったらただの敵なんだよ。私は“受け止めます”とか、そんなこと言わない。ただ目の前に立った奴を倒す。それがプロレスだと思ってますし、それを3月7日のリング上で見せたいと思います。覚悟できてんの?」
世志琥「はい。できてます」
━━かつてを100とした場合、現在のコンディションはどのぐらい?
世志琥「ホントに1年やってないだけで、こんなにできないんだなと思うぐらい…ホントにゼロから練習も何もかもスタートだったので。大変だったんですけれども南月さんに練習を教えて頂き、今…いい感じです。試合までにはもう100以上に持っていけるようにしたいと思っております」
━━奈七永の言葉を聞いてどう思う?
世志琥「自分が復帰を決めた時点からもうすでに覚悟は決めてましたし、今さら言われるアレではないと思ってます。自分はこの試合が決まってから、ずっとできることは何でもやっていこうと思っているので。そういうものも全部リングの上で、自分は示していきたいなと思ってます」